令和5年 新年のご挨拶

2023.1.1
令和5年 年頭所感
新年のご挨拶
 
公益社団法人 成年得後見支援センターヒルフェ
理事長 山 﨑 節 子

 令和5年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 日頃より、家庭裁判所はじめ成年後見推進関係機関各団体の皆様方、ならびに行政書士会会員の皆様方におかれましては、当法人の事業運営にご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
 行動制限なしの「ウイズコロナ」時代に突入し、コロナ禍が新たな段階に入っております。互いの命を支え合うための手段として、人々の行動に制限がかかり不自由を味わい、「当たり前」が容易でなくなった時に「当たり前」の尊さに気づかされたのでしょうか。
 人と人が支えあう社会を目指す成年後見制度においての本人支援については、コロナ禍が長期化し、制限がかかればかかるほど、基礎疾患のある方、認知症や知的・精神障がいを抱える本人にとっては、病気が重症化したり、孤独感からくる不安が他の病気を誘発したり、人との接触が少なくなることによるコミュニケーション能力の衰えなど、種々様々な問題が起こってきます。お会いすることも、お話する事も出来ない状況下での後見人としては、いろいろな場面で、本人自身の重大な変化を見落としてしまう事に大きな不安を抱えておりました。
 しかし一方で、行動制限をとらないという事は、被後見人等の方々は「いつ」「どこで」コロナに感染するかわからないという恐怖と戦う事にもなります。昨年もコロナ感染のクラスターになった介護施設で、また最近、職員と利用者に感染者が出たとの連絡を受けております。今度はインフルエンザ、ノロウイルスとのトリプルリスクです。
 今、私達に出来ることは、とにかく「感染しない、感染させない」を合言葉に感染対策の徹底に努めることが重要であると思います。そして、一日も早く、被後見人等に平穏な日常が戻り、笑顔でお会い出来る事を望んでおります。
 また、2040年、高齢者人口がMAXとなり、生産人口が最小となる事を見据えた持続可能な地域づくりとして、今年はあらゆる自治体で地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性を生かした地域包括ケアシステムの構築が始まります。必要な人が必要な時に、誰もが利用しやすい成年後見制度利用促進の一翼を担う団体として、しっかり他の機関とも連携した活動をして参ります。
 最後に、新型コロナウイルス感染症の終息を願うとともに、皆様が力を合わせてこの困難な状況を乗り越え、健康で過ごすことが出来ますように、心からお祈り申し上げます。
 また、世界に目を向けると、ロシアのウクライナ制圧・侵攻による、人の命が人の手によって暴力的に奪われている悲惨な現状を見るたびに、悲しくて心が痛みます。
 いのちの尊さを大切にし、ウクライナに、そしてロシアにも、一日も早く平和と平穏な日々が戻ってくるよう祈るばかりです。
 その中でも、ワールドカップでの私達に勇気と希望を与えてくれた「サムライブルー」の大活躍は、まさに「ブラボー!!」でした。ひと時の心の潤いとなりました。