令和4年 新年のご挨拶

2022.1.1
公益社団法人 成年得後見支援センターヒルフェ
      理事長 山 﨑 節 子
 
 令和4年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 日頃より、行政書士会会員の皆様方、ならびに家庭裁判所はじめ成年後見推進関係機関各団体の皆様方におかれましては、当法人の事業運営にご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

 一昨年からの新型コロナ感染症の拡大が続き、日常生活に多大な影響を及ぼしました。
昨年12月に入り、国内ではコロナ感染も少しずつ収束に向かいつつも、未だ世界では新型コロナ変異株「オミクロン株」が発生し、 感染拡大していることを見れば、まだまだ予断が許せない状況です。私たちには、「正しく恐れ」、慎重に状況を判断しながら一歩一歩進み、 忍耐力と底力を持つことが求められていると感じております。
 成年後見制度は皆様もご承知のように、判断能力に欠ける方、一人での判断が難しい方、あるいは意思決定が困難な方など、 被後見人等それぞれに応じて対応の仕方が異なるため、後見人等は支援の仕方に工夫を持って進めていくわけですが、 成年後見業務においての本人支援は、今回のようにコロナ禍が長期化すればするほど、在宅で生活されている方はもちろんの事、 施設入居者、病院に入院されている方々の面会禁止の期間も長期化し、お会いすることも、お話する事も出来ない状態で、 後見人としては本人自身の変化を見落としてしまう事に大きな不安を抱えております。
 人と人が支えあう社会を目指す成年後見制度は大変重要なもののはずですが、このコロナ感染拡大防止により、 余儀なく自粛や制限を求められることにより、基礎疾患のある方はもとより、認知症や知的・精神障がいを抱える本人にとっては、 ややもすると、病気が重症化したり、孤独感からくる不安が他の病気を誘発したり、人との接触が少なくなることによるコミュニケーション能力の衰え等、 種々様々な問題が起こっている現状に直面しております。
 現在、第3回目のワクチン接種も始まっております。根本的解決はワクチンの開発と接種と言われておりますが、 今一度現状を直視し、今私達に出来ることは、「感染しない、感染させない」を合言葉に感染対策の徹底に努めることが重要であると思います。 そして、一日でも早く被後見人等に平穏な日が戻り、笑顔でお会い出来る事を望んでおります。
 当法人は、本年も、成年後見活動の制限がある中で、それぞれ工夫を持って支援を必要とされている方々に全力を注いで参ります。
 最後に、新型コロナウイルス感染症の終息を願うとともに、皆様が力を合わせてこの困難な状況を乗り越え、健康で過ごすことが出来ますよう心からお祈り申し上げます。